「希望に導かれて混沌の中を」GAUDETE 2020年01月号(本紙第53号)

カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 部門 / 推進本部事務局

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最終更新日:2020年1月30日

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希望に導かれて混沌の中を

「心の底はいつだって混沌。船は揺れながら行くのです。」つい先日、韓国で出会った神父さんが夕食後別れた後に送ってくれたメッセージです。自分にとって意味深長な言葉のように思えました。
昨年末は一年間の疲れが出たのか、体調を崩し、「神と共なる休息」と思い、体と心を休めました。振り返ってみると、凪であったことはまれで、かなり頻繁に波が打ち寄せ、船は水びだしになり、帆もいくらか引き裂かれながら、それでも沈まずに前に進んできたと思います。そして、常に支える恵みがあったのだという感謝の念が湧いてきます。

何よりも日本社会に大きな恵みであったのは、教皇フランシスコの来日、そして広島教区にとっては、広島に来て共に祈ってくださったことでしょう。とても豊かな、そして鋭いメッセージを発してくださいましたが、その奥に、わたしは、「すべてをそのままに、弱さもやさしさも受け入れてくださる神の憐れみ」を感じました。その神の癒しの手が日本に伸ばされ、私たちの船を励まし、そっと前に押し進めてくださったのだと思います。白浜司教様の手を握られ、「平和のために何かをしてください」とおっしゃったとのことでした。

広島教区は2020年度から社会へのチャレンジへと入っていきます。その励ましであったようにも思うのです。「主が共におられますよ」と。

フランシスコは年始の演説で、今このような希望を見いだしにくい時代のさなかにあって希望という徳を抱くことの大切さを説かれました。ご自身の敬愛する詩人ペギーの詩をよく引用されます。信仰、愛、希望という三姉妹の中で希望は一番末の妹であるけれど、その希望が、信仰と愛を前へ進めていくのだという。

船は希望とともに漕ぎ出したいと思います。私たちの平和への奉献がどんなに小さいものであっても、神はそれを無になさらず、手に受けとって、人々の幸せのために用いてくださるという希望。それは、このような世界、時代にもかかわらず、いや、苦難、混沌の中であるからこそ私たちに主が与えてくださる希望なのではないでしょうか。一人一人の、自らへの、身のまわりへの、社会への希望をわかちあいながら、混沌な世界の波のただ中へと、揺れながらも決して沈むことのない船を漕ぎ出していきましょう。

(平和の使徒推進本部アドバイザー 中井淳神父)

【教会公文書紹介】第53回「世界平和の日」教皇メッセージ(2020年1月1日)「希望の道である平和――対話、和解、エコロジカルな回心」(カトリック中央協議会)

ボランティアアンケートの状況

お待たせいたしました。昨年皆様にご回答ご協力いただいた、ボランティアアンケートですが、ようやくまとまりましたので、まず、冊子の発行から開始したいと考えております。個人、団体合わせて五十あまりの皆様からの情報をいただきました。ご活用いただき、今後の活動の活性化につながりますように!

教区代表者会議に向けての展望①

教区代表者会議(以下、代表者会議)はこれから様々な具体的な取組みに入りますが、この度の代表者会議は過去二回の代表者会議と異なった部分が大きくは2つあります。

一、原則として、教会法の定める規定に沿った様式に沿っていること ※全てではありません

最初の代表者会議は、本当に手探りの状態から、取り掛かったのものでした。

今回は、教会法を基準に代議員も決められますし、今後の代表者会議の自体の進め方もそのようになるものと考えています。

また代表者会自体の進め方もについても、今後のアンケートの分析を一つの手掛かりに、今後、白浜司教様から出される分科会テーマ・提言草案を各地区、小教区で揉んでいただいたものを基に、各分科会で話し合っていただく様式になると思われます。

二、話し合う方向性や基本的な計画の枠組み(scheme)がある程度見える形であること

その一つが各小教区にお配りしている【2005教区代表者会議(第1回)→2020教区代表者会議(第3回)までのあゆみ】(以下、ロードマップ)であり、【「2020代表者会議に向けて」(教区代表者会議とその準備について)】等です。

その他、【教区代表者会議に関するFAQ】も現在準備中で、これから書き加えられていきますし、都度、資料は追加していくことも考慮中です。

※それらについては教区ホームページに展開していますのでご確認ください。

2020教区代表者会議「ともに喜びをもって福音を伝える教会へ」特設ページ

この教区代表者会議の基本的な計画の枠組みについては、次号以降に掲載します。

(文責:2020教区代表者会議準備事務局 小松敬)

聖書写経の取り組み状況について

防府教会 聖書全巻書き写しと製本の完成

防府教会では、聖書の書き写しを宣教司牧活動の一環として取り組んできたところ、聖書全巻の書き写しが完了し、書き写した聖書を製本し、2019年12月完了認定されました。

旧約聖書も聖書書き写しリレーします!

2018年9月~2019年9月まで、聖書書き写しリレー新約聖書バージョンが広島教区民の協力で完了しました。2019年12月の教区宣教司牧評議会において、旧約聖書についても書き写しリレーを実施することが決定しました。基本的は横書きで言語自由としますので、小教区のご協力お願いします。

関連記事

2019年08月24日 広島映画サークル協議会学習会-「ローマ法王」フランシスコってどんな人?【教皇来日来広(11月23日~26日)特設ページ】

2020-2022年度「社会へのチャレンジ」

キリストの福音(みことば)を伝えるために聖書を読む(聖書通読・聖書写経キャンペーン) (平和の使徒推進事項,2018年04月07日掲載)

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掲載日2020年1月30日
更新日2020年1月30日
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