第3の柱:養成(養成推進チーム)

更新日:2017年2月14日18:32

宣教司牧ガイドライン

2007年版 「キリストに向かって成長しよう」

(各地区・教区レベルの提案)教区レベルの基本方針を実現するための養成プログラムと養成チームを作り、そのための予算をとる。

  1. 教区の基本方針のもとに、3地区の養成プログラムを作成し実践する。
  2. 山口・島根地区信者養成講座は、第1ステップに「みことばの分かち合い」、第2ステップは「奉仕のための総合的な学び」、第3ステップは「さまざまな奉仕職活動」へ展開していくプログラムである。これを、地区を超えて広げていくよう検討する。
  3. 地区を超えた協働する奉仕者の養成を図る。(若年層から年配者を含める)
  4. ブロック・地区・教区などでの人的交流を促進し、情報の共有を図る。そのために教区の内外にある研修センターを活用し、各教会の受け皿づくりや、地区・教区としての予算化を検討する。
  5. リーダーの養成に力を入れる。特に、教会学校におけるリーダーを育てる。
  6. 終身助祭について検討する。

(各教会・各地区レベルの提案)信仰小共同体作りに取り組む。

  1. 小さな規模の教会では、共同体の中で分かち合うことが比較的可能である。この共同体のあり方を大切にし、信仰小共同体作りに取り組む。
  2. 良い信仰共同体を作るために、信徒どうしの間で、また司祭と信徒の間でいろいろな関わりを持つ。また、教会を超えた集まりを持つ。
  3. 各教会間には地域差があるので、「キリストを中心とした信徒養成プログラム」に従って、それぞれに合った信仰小共同体、信仰の喜びがもてる生活が出来るような、教会小共同体づくりに取り組む。
  4. 各教会は、信者(司祭・修道者・信徒)が共に、第2バチカン公会議の教会憲章をもう一度学習し、再確認して、新しい教会共同体作りに取り組む。

(各教会・各地区・教区レベルの提案)信者の現実を踏まえた信仰を継承する方法を提示する。特に、日本や外国籍の子どもたち、若者に信仰を継承する方法を提示する。

  1. まず大人が、ミサや祈りを大切にし、そこから互いに仕え合うことができ、愛し合う行動ができるようにする。また、司祭は説教の内容を、信者の日常生活につながる実のあるものとするように努力する。
  2. 家庭の中では、信仰継承の中心は両親・家庭である。祈りの姿の手本を見せ、家庭祭壇を作るなど、信仰に満ちた家庭を作る。

2012年版 「養成の実践」

1.養成のビジョン(A・B・C 三つの基盤)

私たちは具体的に普段から感じている事柄を整理していく中で、養成に大切な三つの基盤があると考えました。これら三つの基盤は、単純にA⇒B⇒Cと進んでいくというよりも、AからBへ、BからCへ、CからまたAへと循環しながら、らせん状に深まっていくような動きをしています。
私たちはそれぞれが、この動きの中のどこかに立っています。この中から私が、私の属する小教区や地区が、神に向かって生涯成長していくための「次の一歩」を見つけていただければ幸いです。

A.神に向かって歩み続けます

これは、キリスト者の生涯にわたる成長の姿です。

1.人間力をつけ、神に向かって共に成長します。

①人間力をつけるよう努めます。
・よりよい人間関係を作るコミュニケーションの力
・自分自身と向き合い、解放されていくプロセスを通る勇気

②共に育っていきます。
・信仰を分かち合う仲間との分かち合い、支え合い
(信仰を育む共同体には、さまざまなスタイル、方法があります。)

2.次世代への信仰継承に力を注ぎます。
  1. 家庭、家族での子どもへの信仰継承
  2. 教会での子ども、若者への信仰継承
B.私たちは平和の福音を伝えるため成長していきます

平和の福音を伝える源泉はミサです。ミサにおいて神のことばと聖体に養われて、一人ひとり家庭、学校、職場、地域、社会の中に派遣されます。

1.教区養成の方針を明確にします(祭司職、預言職、王職)
2.ミサ・祈りを大切にします。
  1. 主日のミサ
  2. 日々の祈り
3.きめ細かな養成を大切にします。
  1. それぞれのニーズに合った養成の企画
  2. 企画する人、参加する人、信徒、修道者、司祭による相互の学び合い
4.各地区の養成の特徴を大切にします。
C.教会は世の光であることをもっと自覚します

私たち一人ひとりが教会です。社会のただ中に生きる私たちは、キリストの光を輝かせる者として世に派遣され、パン種として、その存在と働きを通して社会の営みを福音化していると同時に、社会の営みの中にある福音的輝きに日々気づかされていきます。

1.教会が世の光となって福音を照らし出します。
  1. イキイキとした教会を目指します。
  2. 現代社会における教会の役割を自覚します。
  3. 外に向けての福音宣教をもっと意識します。
2.信徒、修道者、司祭は、それぞれの役割を果たします。
  1. 信徒、修道者、司祭のコミュニケーション、きょうどうを促進します。
  2. 信徒は自立し、自らの使命を実践します。
    ・信仰共同体への奉仕の実践
    ・日常生活の中でのみことばの実践
  3. 修道者、司祭はそれぞれに固有の召命を意識しながら、積極的に養成に関わります。

2.取り組みの基本方針

(1)信仰を分かち合う仲間(信仰小共同体)となって、ともに成長し続けます

自分にできる教会の活動グループに参加します。
司祭不在時代の、キリシタンの信仰と実践に倣います。
典礼、財務、教会行事、掃除、環境整備、葬儀通夜、福音宣教、信仰養成、病人訪問、助けが必要な人へ手を差し伸べるなどの活動グループに参加します。

世代を考慮した交わりや、同じ悩みや苦労、喜びを共有できる仲間の交わりができるように工夫します。分かち合いの場、交わりの場を、小教区に、小教区を超えたブロック、地区、教区につくります。

(2)ミサを大切にします
  1. 一週間の生活における労苦や悩み、悲しみ喜びを、キリストともに神に捧げ、意識してミサに与ります。
  2. 主日のミサの聖書の朗読箇所(「聖書と典礼」の利用)を前もってよく読みます。
    一人で、家庭で、またはグループでよく味わってからミサに参加します。
  3. 共同祈願を工夫します。互いのために祈ります。
  4. 人間の力ではできないことを認め、神により頼み熱心に祈り求めます。
  5. ミサとは何かの理解を深めます。
  6. ミサを終えてどこへ派遣されるのかを意識できるような、平和の使徒となる力を得られるようなミサを工夫します。
(3)みことば(福音)を生きる人になります
  1. 一人ひとり、自分が派遣されている場を自覚します。
  2. 社会の中で、また教会の中でも、向き合うべき現実を見つけ、病人を見舞い、貧しい人、助けを求める人ともに福音の価値観をもって生きます。
  3. 「平和のカテキズム」をつくり、力を合わせます。
  4. 第二バチカン公会議と日本司教団の文書からキリスト者の使命と生き方を学びます。

主な宣教司牧課題・取組項目

宣教司牧参考資料

 

文書(ページ)情報

掲載日2013年3月21日
更新日2017年2月14日
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編集者web管理者(竹内)