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平和の使徒推進本部とは

更新日:2017年1月14日10:39

「平和の使徒」である広島教区民は、2006年の司教宣言のもと「平和」「きょうどう」「養成」の三つを柱として宣教司牧をすることになりました。そして、「平和の使徒推進本部」は、教区内の宣教司牧を企画・推進する任務を担っています。

平和の使徒推進本部

2006年の復活の主日に、宣教司牧に関する司教宣言「平和の使徒となろう」が示されました。そして、2006年6月4日に開催された広島教区宣教司牧評議会において「平和の使徒推進本部」の発足が承認され、三末司教からその任を受け、活動が開始されました。

「平和の使徒推進本部」の活動の基本方針は、「平和」「きょうどう」「養成」を三つの柱とし、この三つの基本項目の取り組みを推進するため「推進チーム」を配置し、教区が抱えている課題に対して具体的な方向性を示し、また実践上の支援をすることです。

そのためには、具体的な取り組み提案と、それに対する推進内容や方法について協議していく必要があることは言うまでもありませんが、いかに広島教区民おひとりおひとりにご自分の信仰として理解し、意識していただけるかがこれからの大きな課題となります。

広島教区内の各小教区は、本当にさまざまな共通の課題や、その教会特有の問題を抱えています。その状況の中で「平和の使徒」ということばは、過去の司教メッセージにおいて幾度も示され、かなり以前から広島教区民すべての使命であると呼びかけられてきました。

中でも信徒の「意識」については十人十色ですので、共同体の抱える色々な問題や課題に対し、関心の度合いもさまざまです。事実、「平和の使徒」として私たちはどう行動したらよいか悩み、時にはあきらめざるを得ない、顔をそむけざるを得ない気持ちになったり、ついには無関心へ逃避することにもなりかねません。

しかし、わたしたち広島教区民に与えられた「平和の使徒」としての使命は、時が過ぎ、時代が目まぐるしく変化しても、わたしたちの信仰告白の基盤です。神さまが望まれる「平和の使徒」としての具体的な行動を、わたしたちは祈り求めたいと思います。

では「平和の使徒」として、自分ができることは何でしょうか?

祈りのなか、日々そこから新しい「主の平和」があふれ、おのずから「よきサマリア人」のように隣人への歩みが始まります。わたしたちに与えられた独自の恵み(カリスマ)の色彩を通して輝きでるものとなるでしょう。

例えば、病床にある方は平和のために「祈る」ことができます。また、その病床にある人を見舞う方は、その人と一緒に「祈る」ことで勇気づけ、教会共同体のエネルギー源となる苦しみを一緒に主へ捧げることができます。

異なる生活や文化で難儀を感じている在住外国人の方に対し、ことばの壁を乗り越えてふれあい、同じ信仰をもつ者同士として、やすらぎを与えることもできます。

仕事が忙しく日々の生活に振り回されている方にとっては、メールやインターネット、ホームページなどを活用し、平和に関する学習を深めるとともに、隣人に平和の大切さを伝えていくこともできます。

若者同士が集まって、信者数の少ない小教区、高齢化が目立つ小教区で、ともにイキイキしたミサを捧げることもできます。

たとえ他人から見れば小さなことであっても、神さまの働きの協力者「平和の使徒」としては、神さまに届く力ある行動であると信じます。この気持ちを大切にし、互いに尊重し合いながら歩んでいきましょう。

このたび「平和の使徒となろう」を発行するにあたり、この本書が、色々な場面で利用され、一人でも多くの方々の目に触れ、共に考え、そして福音宣教の熱意を燃え立たせ、具体的な「平和の使徒」となるための活動の一助になれば幸いです。

平和の使徒推進本部 本部長 祗山 登(呉教会信徒)

- 小冊子「平和の使徒となろう」(2007年4月発行)より -

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掲載日2013年2月27日
更新日2017年1月14日
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編集者web管理者(竹内)