第1の柱:平和(平和推進チーム)

更新日:2017年2月6日14:45

宣教司牧ガイドライン

2007年版 第1の柱:平和「主の平和の働き手となろう」

1(教区レベルの提案)

教区本部に在住外国人との共生を支援するための窓口デスクを置き、司祭、修道者、信徒などの協力者を配置する。

【詳細事項】

  1. 在住外国人共生支援の充実。教区本部に在住外国人担当の窓口デスクを置く。
    教区の窓口デスクとの情報交換のため、地区や各教会にも窓口を置く。
  2. 神学生の養成の過程で国外生活の体験をしてもらう。
  3. 在住外国人の母国語でのミサと宣教司牧のために、司祭・シスターの派遣を要請する。
    在住外国人のために自由に動き、ミサをささげることの出来る司祭を各県に配置する。

2(教区レベルの提案)

「平和の使徒推進室」を「平和推進チーム」として充実させ、憲法第9条等についての平和活動を集約する。

【詳細事項】

  1. 福音の精神(キリストの愛)にのっとり、広島教区としてこれまで以上に核兵器廃絶を世界に訴えていくとともに、憲法第9条を広島教区の宝として各教会で学習を深めていく。
  2. 「平和推進チーム」を中心に、今ある広島教区の平和活動組織を整理し、集約していく。
  3. 姉妹教区(インファンタ・釜山・広島)の交流を促進し、アジアの教会との「和解とゆるし」のしるしとする。

3(各教会・各地区・教区レベルの提案)

「主の平和」の実現のために身近なこと、例えば奉仕活動、ボランティア等、具体的な実践例を挙げて取り組む。

【詳細事項】

  1. ヨハネ・パウロ二世の「平和アピール」、第二バチカン公会議「現代世界憲章」など、社会教説を学習する。
  2. 「世界平和記念聖堂」を、平和学習の場として活用する。
  3. ミサ以外にも家庭や社会の中で、毎日1分でも手を合わせて祈る。
  4. 宣教の自覚を持ち、祈りと勉強と行動のために、ミサ後に分かち合いの場を作る。またその場を、一人ひとりの居場所や、福音の教えのヒントを得る場とする。
  5. 平和の恵みがあふれるミサの中で、握手による平和の挨拶を大切にする。そしてミサが、キリストと私たちとの命の交わりであるとの自覚を持つようにする。
  6. 在住外国人の子どもたちの信仰教育のために、資料や教材を増やして設置する。
  7. 教区報、各教会報、会議録などについて、在住外国人に対してその母国語で案内する方法を検討し、実施可能な方法から行う。教会の動きの共通理解と共通認識のために、教区、各地区、各教会レベルで実施する。
  8. 若者たちが平和の問題に関心を持つことができるように、子どもたちの信仰教育の中に平和のテーマの内容を入れていく。(特に、地元広島の平和学習の充実という視点を忘れない。)

2012年版 平和の実践

1.「いのちを尊び」

神様からのいのちの恵みに深く浸り、その喜びを拡げます。
  1. ミサを中心として祈りや信心業から頂く恵みの力を、「平和の働き手」へつなげます。
  2. 「主の平和」と「宣教(福音宣布)」のつながりを大切にし、神との和解・一致、隣人との和解・一致に努め、一人でも多くの人々を「主の平和」の輪に招き入れます。
  3. 家庭の問題・貧困・無縁社会・自死等々、身近で苦しんでいる方々に寄り添い、人権の視点に立ち、「主の平和」を実践します。
  4. 飢餓問題・南北問題・環境エネルギー問題等々、いのちと愛をないがしろにする事柄に関心を持ち、「いのちの福音」に沿った社会をめざします。
  5. ホームレス支援やエネルギー問題などですでに実践しているように、市民のボランティア組織や宗教団体と積極的に協働します。
  6. 「平和の使徒」カテキズム(指針)作りに取り組みます。

2.「広島から平和の波を」

1981年、教皇ヨハネ・パウロ二世が広島で発した「平和アピール」の精神を充分に引き継ぎ、教区固有の召命として心に刻みます。
  1. 「平和アピール1981」をよく読み、分かち合い、実践に移します。
  2. 「世界平和記念聖堂」の献堂意義を理解し、祈りと学習の場として保存活用に努めます。
  3. 核兵器廃絶および非戦を身近な周囲、国内外に訴えます。
    また、憲法9条を広島教区の宝として各教会で学習を深め、その精神を活かします。
  4. 子どもたちの信仰教育の中に、平和のテーマを柱として位置づけます。
    特に、広島での体験学習を大切にします。

3.「日々学び、日々実践」

  1. カトリック平和旬間(8月6日~8月15日)の諸行事(教区・ブロック・各教区)、および沖縄平和行事(6月23日)に積極的に参加し、おびただしい国内外の犠牲者を追悼します。
    そして、「国を上げてアジア・太平洋に兵を進めていこうとする時、日本のカトリック教会が神の御心にそって果たさなければならない預言者的な役割に欠けていた」過去を思い起こし、被爆地にある教区としての召命に目覚めます。
  2. 「平和アピール1981」記念行事を教皇ヨハネ・パウロ二世が訪れた2月に執り行い、教皇の熱意を受け継ぎます。
  3. 教区内で実践されている事例を紹介し、教区内にある平和教材の資料作りを始めます。
  4. 実践されている方々のネットワークを作り、グループ間の交流を深めます。

主な宣教司牧課題・取組項目

宣教司牧参考資料

主な改定履歴

  • 2013年3月13日 旧ホームページより転載
  • 2015年09月19日 2つのガイドライン抜粋の統合表記

 

文書(ページ)情報

掲載日2013年3月16日
更新日2017年2月6日
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編集者web管理者(竹内)