「社会司牧デスク設置」 GAUDETE 2018年04月号(本紙第40号)

カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 部門 / 推進本部事務局

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社会司牧デスク設置

初めまして。4月より平和の使徒推進本部にて任務にあたっています。社会司牧デスクという新しい部署が設置され、その活動にもあたっています。

この二年間、大学院で近現代日韓関係史を研究していましたが、特に日韓カトリック教会の交流に関心をもっていました。今でこそ、司教会議が行われたり、姉妹教区関係を結んで司祭が派遣されたりと交流は盛んになっています。しかし、1970年代から80年代の軍事独裁政権に対する民主化運動において、韓国カトリック教会が市民を支え、そして、日本のカトリックでも、その支援に関わった人々がいたことをご存知の方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。

なぜ教会が、そんな活動に関わるのかと疑問に思われるかたもおられるかもしれません。これは第二バチカン公会議、特に「現代世界憲章」の精神に基づいた行為でした。この憲章は、神の国の実現は人格の尊厳と人権の尊重によることを訴え、そのためには、政治的秩序に対しても倫理的判断を下すことができるといっています。政権批判を厳しくとりしまり、不当な逮捕や拷問も多かった当時の状況の中、教会は思想や言論、集会の自由を求めた市民を擁護しました。報道の自由もない状態で、国内で実際になにが起きているのか、韓国の人々が知ることも難しい状況でした。教会では真相究明の告発がなされました。それらの文書はひそかに日本に運ばれ、日本から世界に向けて発表されました。世界の世論を高めて、韓国政府に圧力をかけようという動きでした。日本のカトリック教会からも重要な文書が発表されました。当時の日韓の枢機卿・司教たちの間に親交があり、韓国の司教たちからも依頼されたことでした。

「よきサマリア人」のたとえ話をあげるまでもなく、隣国の教会が苦しんでいるときに、知らないふりをできるだろうか・・・という、きわめて基本的な心の動きですが、私たちはこの心の動きすら忘れてしまっていることがないかと思うことがあります。

社会司牧というのは、いわゆる「社会活動をする」という意味ではなく、「かかわりを生きる」ことだと思われます。イエスがかかわり、福音を伝えようとしたのはどのような人々なのか?それは今の社会においてはどういうことに当たるのだろうか?聖書の通読もそれを考えるきっかけになればよいでしょう。また、現代社会において、どのように生きることかを示しているのが、「教会の社会教説」といわれる文書だといえます。教皇フランシスコの言葉にも耳を傾けつつ、味わい、祈り、自分なりのかかわり方を考えてみることができるような機会を作っていけたらよいと思っています。よろしくお願いいたします。

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掲載日2018年4月7日
更新日2018年4月7日
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