「慈悲(ミゼリコルディア)のわざ」 GAUDETE 2016年07月号(本紙第25号)

カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 部門 / 推進本部事務局

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最終更新日:2016年7月2日

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慈悲(ミゼリコルディア)のわざ

7月1日は、福者ペトロ岐部司祭と187殉教者の記念日です。

ヨアキム九郎右衛門は、188福者のうち広島教区内で殉教した5人の中の一人です。

「彼(ヨアキム九郎右衛門)は、有徳のひとであり、柔和と謙遜において卓越していた。祈りを好み、そのため長期にわたって『慈悲役』の仕事を勤めた。」と、1624年度の「イエズス会年報」に記録されています。

『慈悲役』とは、病人と貧者、また埋葬の世話をすることが主な活動でした。迫害が厳しくなった時代は、司祭が不在の時には、幼児に洗礼を授け、信徒や洗礼志願者に教理を教える役も果たしました。

1613年度の「イエズス会年報」には、「広島では一人のハンセン病者が洗礼を受けてから、ハンセン病病院を建てた。」という記録があります。

現代のような病院ではなかったでしょうが、「慈悲(ミゼリコルディア)のわざ」が、広島のキリシタンたちの信仰生活の特徴であったのです。

フランシスコ教皇は、「いつくしのみの特別聖年」に、わたしたちが、身体的な慈善のわざと精神的な慈善のわざに励むよう勧めています

400年前の広島のキリシタンたちを模範として、わたしたち一人一人がみな、それぞれの場にあって、『慈悲役』としての使命を果たせるよう努めましょう。

注記

  • ※いつくしみの特別聖年公布の大勅書「イエス・キリスト、父のいつくしみのみ顔」第15項参照

教皇フランシスコ、いつくしみの特別聖年公布の大勅書「イエス・キリスト、父のいつくしみのみ顔」(カトリック中央協議会)

教皇フランシスコ、2016年4月27日の一般謁見演説「16. 行って、同じようにしなさい(ルカ10・25-37参照)」(カトリック中央協議会)

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掲載日2016年7月2日
更新日2016年7月2日
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