沖に漕ぎ出せ

カテゴリー(記事区分): 公文書 / 広島司教区文書 / 司教教書

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~ 輪を拡げていく共同体 ~

「沖に漕ぎ出して網をおろし、漁をしなさい」(ルカ5・4)

一晩中働いて、一匹の魚も獲れなかった漁師に語られたイエスのことばです。

わたしたち広島教区の現状は、徹夜の労働が徒労に終わったこのときの漁師の姿と重なるものがあるかもしれません。

中国地方五県(鳥取、岡山、島根、広島、山口)での福音宣教活動が豊かな実りを結ばない、教会活動・信徒使徒職があまり活発に行われない、教会に若い世代の存在が感じられない、司祭の高齢化と召命の減少など、取り組んでいかなければならない現実があります。

イエスは、「沖に漕ぎ出せ」と呼びかけておられます。不漁という現実の厳しさに打ちのめされ、疲れているにちがいない漁師に、もう一度網をおろすことを命じられます。

漁師の経験からすれば、魚が獲れるはずがない状況なのに、イエスのことばに従ったら、舟が沈みそうになるほどの大漁でした。

わたしたちに、新たな心で福音宣教活動をおし進めていく責任と、挑戦的な素晴らしい冒険がゆだねられています。

このことを意識するために、広島教区民が目に見えるかたちで一堂に会する集まりを開きます。大会のためだけでなく、今日からわたしたちの舟を、沖に漕ぎ出しましょう。

(1)まず、家族の中で輪を拡げましょう。

信仰の遺産が伝えられる場は、まず家庭です。

子どもたちや信者でない家族も、一緒にみことばを分かち合い、ともに祈り、困難を乗り越えて家族の平和と一致を実現させましょう。

(2)小教区で共同体の輪を拡げましょう。

共同体の未来をつくる人々、共同体から遠ざかっている人々、外国籍の人々、信仰に関心を抱いている人々、あらゆる世代、あらゆる人々の出会いの場としての共同体をめざし、新たな連帯が生まれるよう努めましょう。

(3)社会の中で連帯の輪を拡げましょう。

人間が人間らしく生きる、正義と愛に基づく平和な社会の実現を願い活動している人々との輪を拡げ、仲間を増やしましょう。民族・文化・宗教・国籍の違いを超えて、あらゆる人がともに生きる社会の実現に向かって歩いていきましょう。

アジアの人々、特に姉妹縁組を結んだ三教区のつながりを深めていきましょう。

沖に漕ぎ出すことは、未知の世界への挑戦です。

不安も恐れもあります。

何も行動を起こさないほうが楽かもしれません。

しかし、漕ぎ出せば新しい世界が開けます。希望の輪が拡がっていきます。

10月20日まで、一日一日の積み重ねを大切にしながら、一人ひとり、ふさわしい準備を進めていきましょう。

2002年1月1日
広島教区大会・実行委員長
広島教区司教 ヨゼフ 三末 篤實

備考

  • 2013年3月16日 旧ホームページより転載


 

   
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文書(ページ)情報

掲載日2013年3月16日
更新日2013年3月16日
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