「核兵器のない世界を求めて」GAUDETE 2020年09月号(本紙第57号)
カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 部門 / 推進本部事務局
キーワード(索引語): GAUDETE(推進本部だより),すべてのいのちを守るための月間,情報の共有化,教区代表者会議,核なき世界,核兵器廃絶,祈り・福音の教え・信仰教育
最終更新日:2020年11月19日
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核兵器のない世界を求めて
「求めなさい。そうすれば、与えられる」(マタイ7・7)。今、核兵器廃絶に向けて、世界の国々は動いています。2017年7月7日に「核兵器の禁止に関する条約(核兵器禁止条約)」が採択された後、この3年間(2020年8月31日現在)で条約の署名国は84カ国、批准国は44カ国に増えてきました(国際連合「9. Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons」最新状況)。
しかし、この条約が効力を発揮する(発効する)ためには、あと6カ国の批准が必要です。2020年2月号のガウデーテで「条約採択時には、日本代表は出席しておらず(条約交渉冒頭のみ出席、以後不参加)、当然、条約にも署名すらしていません。」とお伝えしました。それは今も変わっていません。
聖ヨハネ・パウロ二世教皇は、1981年2月に広島の地で「戦争は人間のしわざです。」と平和アピールの冒頭で語られました。昨年11月に来日された教皇フランシスコは、同じ広島の地で「原子力の戦争目的の使用は、倫理に反します。核兵器の保有は、それ自体が倫理に反しています。」(「平和ための集い」のスピーチ)と語られました。
原子爆弾や水素爆弾などの核兵器は、大量破壊兵器の一種です。一度に何万人・何十万人・何百万人もの生命を破壊してしまいます。人間の尊厳さえも破壊し傷つけてしまいます。そして、ありとあらゆるものを破壊します。そのことを含め、核兵器を使用すること、保有することが倫理に反していると教皇フランシスコは説かれました。
戦争において人類最初の原子爆弾を使用された被爆国である日本は、そのことを体験しているにもかかわらず、核兵器禁止条約の話し合いの席にすら着いていないことをわたしたち信者は知っておかなければなりません。なぜ、日本は条約の交渉・署名・批准をしないのでしょうか? このことについて、共に考え分かち合ってもらえればと思います。
最後に、国が動かなくとも私たち一人ひとりは行動できるのです。いきなり核兵器廃絶運動に参加することは難しいかもしれませんが、そのために神に助けを願い、その祈りを小さな活動にしていくことが求められています。「平和は…愛によって息づき完成されないなら、…単なる『発せられることば』に過ぎなくなる」(「平和ための集い」のスピーチ)と教皇フランシスコは教えています。小さな活動の一つとして、今夏に白浜司教も発起人のひとりとして設立した「核なき世界基金」へ協力も考えられるのではないでしょうか。この基金は「『核兵器禁止条約』の批准・発効を後押しする活動の支援」を目的としています。核兵器廃絶は、人間の力だけで決して実現できるものではありませんが、イエスは「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5・9)と教えています。このイエスのことばに応えようとするわたしたちの小さな行動を通して、「核兵器のない世界」を願うわたしたちの祈りが愛のうちに、さらに深められますように。
(平和の使徒推進本部事務局 竹内 秀晃)
教区代表者会議に向けての展望④
2020教区代表者会議はコロナ禍のため、来年11月23日に延期となりましたが、そこに向けての取組みを示します。
既に、【242.「2020広島教区代表者会議」に向けてのアンケート教区代表者会議事務局中間報告書】が報告されており、皆さんのお手元にあると思いますが、それと併せて、変更になった2020教区代表者会議の日程に沿った【243.代表者会議まて゛の流れv5】も掲載されています。
2020教区代表者会議までの流れ(概略)
2020.9~12月
9/12平和の使徒推進本部会議
9~10月:各地区宣教司牧評議会(教区代表者会議準備事務局より出前説明)・・・小教区分科会テーマ案紹介、各小教区状況報告
①11/14平和の使徒推進本部会議・・・司祭・小教区のテーマ案意見収集
②12/12教区宣教司牧評議会・・・分科会テーマ提示、2020教区代表者会議当日スケジュール決定
2021.1~11月
➂1/9 平和の使徒推進本部会議・・・司祭・小教区のテーマ案意見収集
④1月:各地区宣教司牧評議会(教区代表者会議準備事務局より出前説明)・・・分科会テーマ提示、小教区代表者(代議員)選出依頼、分科会選択依頼、司祭・小教区のテーマ案意見収集
⑤3/13平和の使徒推進本部会議・・・分科会テーマ決定、団体代議員選出
⑥5月:各地区宣教司牧評議会(教区代表者会議準備事務局より出前説明)・・・提言案提示、小教区代表者(代議員)選出、地区代表者(代議員)選出
⑦6月:教区宣教司牧評議会・・・2020教区代表者会議詳細承認、代表者(代議員)決定、提言案審議、司祭・小教区の提言案意見収集
⑧7月:平和の使徒推進本部会議・・・提言案審議、司祭・小教区の提言案意見収集
⑨9月:平和の使徒推進本部会議・・・司祭・小教区の提言案意見収集
⑩10月:各地区宣教司牧評議会(教区代表者会議準備事務局より出前説明)・・・司祭・小教区の提言案意見収集
⑪11月23日2020教区代表者会議
以上が2020教区代表者会議までの流れ(概略)ですが、①~⑪が司祭・各地区・小教区でテーマや提言案について考えたり、議論いただいたりするところです。
2020教区代表者会議がどのようなテーマ、提言を基に話し合われるかについて、十分に議論いただきたいと思います。
そのためには、示されたテーマについても大切ですが、今一度、信者各位が前回の教区代表表会議からの歩みを振り返るとともに、テーマのベースとなる【「2020広島教区代表者会議」に向けてのアンケート・・・教区代表者会議準備事務局分析中間報告書】を理解いただくことが大切です。
そして、小教区の皆さんとともに、教区宣教司牧評議会、平和の使徒推進本部、各地区宣教司牧評議会の皆さん発想、実践により2020教区代表者会議はより豊かなものになると考えています。
<次号に続く>
(文責:2020教区代表者会議準備事務局 小松敬)
平和の使徒推進本部ホームページの紹介
平和の使徒推進本部では、広島教区民と一般社会へ宣教司牧するため、ホームページを運用しています。
このホームページは、主に宣教司牧推進事項を中心に掲載しており、広島教区民の固有の召命である「平和の使徒」を推進することが主な運用目的です。
今夏、少しトップページをリニューアルしてます。平和の使徒推進本部ホームページに関する要望等がありましたら、メールにてお知らせください。
すべてのいのちを守るための月間
期間は9月1日から10月4日までです。日本司教団は、この月間中の具体的取組の一つとして「地球環境の実態について学習し、エコロジー教育を推進する」を掲げています。皆さん地球環境の実態について自ら学習してみませんか?
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備考
文書(ページ)情報
掲載日 | 2020年9月14日 |
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更新日 | 2020年11月19日 |
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推進・区分 | 推進本部事務局 |
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編集者 | web管理者(竹内) |
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