11月24日 山根敏身神父(祇園カトリック教会,2013年11月26日確認)

カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 推進本部取組 / 第1の柱:平和

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最終更新日:2013年11月26日

祇園カトリック教会ホームページ(ブログ)「11月24日 山根敏身神父」が更新されました。

説教本文

子どもたちに向けて

今日は「信仰年」の最後の日です。私たちはこの1年間、自分の信仰を振り返り、信仰について考えてきました。そして今日は「王であるキリスト」の祭日です。

キリストが王様である、というのは、どういうことでしょうか。それを考える前に、イエスさまがどんな風に呼ばれていたかを見ていきましょう。

イエスさまが十字架にかけられて亡くなられた時、ローマの百人隊長は「本当に、この人は神の子だった」と言いました。弟子のペトロは、イエスさまから「私を何者だと言うのか」と聞かれた時、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えました。 目の見えないバルティマイという人は、「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください」と言いました。そして今日、私たちはイエスさまを「王様」と言います。

私たちは洗礼を受けた時、額に油を塗られました。皆さんは赤ちゃんで、覚えていないかも知れませんね。額に油を塗る時、神父はこう言います。

「わたしたちの主イエズス・キリストの父、全能の神は、あなたを罪から解放し、水と霊によって新しい命を与えてくださいました。神の民に加えられたあなたは、神ご自身から救いの香油を注がれて、大祭司、預言者、王であるキリストに結ばれ、その使命に生きるものとなります」。

大祭司、預言者、王というのは、ユダヤ民族の指導者たちでした。その2ー3つの呼び名を、私たちはイエスさまに捧げます。

ユダヤでは、いっぱんの人たちに代わって、祭司と呼ばれる人たちが、神さまにいけにえを捧げ、みんなに代わって神さまに赦しを願いました。私たちもイエスさまに結ばれ、他の人たちのため、世界中で困っている人たちのために祈りを捧げます。だからイエスさまを「大祭司」と呼ぶのです。

預言者というのは、神さまの言葉をいただき、みんなに伝える人のことです。イエスさまは、「神のみことば」と言われます。そして私たちも、イエスさまを知らない人たちに神さまのみことば、イエスさまのことを伝え、励まし、力づける役目を与えられています。皆さんか大きくなった時、イエスさまのことを伝えて、人々を励ませる人になれたらすばらしいですね。

そして「王」。ある時、弟子たちが「この中で誰が一番偉いか」と言い争いを始めました。その時イエスさまは、12人の弟子を呼び寄せて、こう言われました。

「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい」。

この世の王様たちは、人々を支配します。しかしイエスさまの言われる「王様」は、みんなに仕える人、自分が犠牲になり、他の人に奉仕する人のことです。

大切なのは、私たちもイエスさまに結ばれ、イエスさまの弟子として、祭司(他の人たちのために祈りを捧げる)、預言者(みことばを伝える)、王(自分を犠牲にして人に仕える)の役割を与えられているということです。

どうか皆さん、3つの役割を心にとめて、信仰の道を力強く歩んでください。

この説教本文は

平和の使徒推進本部が祇園カトリック教会主任司祭から転載の許諾をもらっています。

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