213 (教会の社会教説綱要,2014年9月18日掲載)

カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 推進本部取組 / 第1の柱:平和

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最終更新日:2014年9月18日

公文書本文

213 (第五章 家庭──社会の生きた細胞  一 最初の自然な社会である家庭 b 社会にとっての家庭の重要性 p.184)

家庭は、人間の社会的本性が具現化される自然共同体であり、他とは異なるかけがえのない形で社会の善に貢献します。実際、家族共同体は人の一致から生じます。「『交わり』は『わたし』と『あなた』の間の人間関係についてです。『共同体』は他方、一つの『社会』、一つの『われわれ』に向かってこの図式を超えたものです。したがって、人間の共同体である家庭は最初の人間的『社会』です」。

家庭の尺度に即した社会を構築すれば、個人主義や集産主義などに道を踏みはずすことはないでしょう。なぜなら家庭中心の社会では、手段としてではなく目的として、つねに人に注意が向けられるからです。人の善と社会の正常な機能は、「婚姻および家庭と呼ばれる共同体の健全な状態に」緊密に関係していることは明白です。強固なきずなで結ばれ、互いの献身が安定している家庭がなくては、民族や国民は弱体化します。家庭において、人は道徳的価値を人生の初期から心に刻み込み、宗教共同体の精神的遺産と国家の文化的遺産を継承し、社会的責任と連帯を学ぶのです。

出典(転載)元

教会の社会教説綱要_web

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