世界平和記念聖堂の欄間彫刻(Part3)
カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 推進本部取組 / 第1の柱:平和 / 世界平和記念聖堂
キーワード(索引語): ガイドライン,ゆるしの秘跡,世界平和記念聖堂,主の平和,典礼秘跡,聖体の秘跡
最終更新日:2018年10月7日
彫刻4「聖体の秘跡」
大きく手を広げて天から降ってくる「いのちの糧」を、しっかりと受けとめようとする一人の人の姿が浮き彫りされています。
パンのかたちをした「いのちの糧」には、十字架が刻んであります。
(ヨハネ6・51)
そして、十字架の死を目前にした弟子たちとの最後の晩さんの席で、イエスは「聖体の秘跡」を制定されました。
(1コリ11・23)
「聖体」とは、イエスが「記念としてこのように行いなさい」と命じられたように、主イエス・キリストの死と復活を記念する「ミサ」において聖別された「キリストの体」のことです。
カトリックの信仰は、復活されたキリストが「聖体の秘跡」のうちにおられることを宣言します。「聖体」は「ともにおられる神」の神秘をもっともよくあらわし、キリストは「聖体」において、世の終りまでいつもわたしたちの人生の真っ只中に現存し、「いのちの糧」として留まり、わたしたちを救い、いやし、永遠の生命へと導きます。
「聖体の秘跡」は、キリスト者の信仰生活の源泉であり頂点でもあります。
(「カトリック教会の教え」、カトリック中央協議会、209頁)
「聖体の秘跡」にあずかる者は、「世を生かすために」ご自身をいけにえとして奉献されたイエスの生き方を自分のものにする、つまり「平和の使徒」となる使命が与えられています。
(教皇ヨハネ・パウロ二世回勅「教会にいのちを与える聖体」n.20)
彫刻5「ゆるしの秘跡」
十字架に磔にされた主イエス・キリストの前に、頭を低くたれ、腕で胸を打ちながら、ひざまずいている人の姿が刻まれています。
このイメージは、イエスの話されたたとえ話の中の登場人物を思い起こさせます。
(ルカ18・13)
イエスは、この人を祈る人の模範とされました。
「ゆるしの秘跡」は、イエス・キリストの受難と死、そして復活は、すべての人に罪からの解放をもたらしたという福音に基づいています。
(「カトリック教会の教え」、カトリック中央協議会、216頁)
(マルコ2・16-17)
罪人と一緒に食事をするイエスこそ、イエスが誰であるかを明らかにし、イエスを通してあらわされる父なる神の限りないあわれみ、いつくしみ、愛、ゆるしを最もはっきりと示しています。どんな人も神の手から落ちこぼれることはない、神のふところからはじき出されることはないと。
「福音の中の福音」と言われる父なる神の愛の心を説く三つのたとえ話(「見失った羊」、「無くした銀貨」、「放蕩息子」)は、やはり、イエスが「この人は罪人たちを迎えて、食事まで一緒にしている」との批判に答えて、話されたものです。(ルカ15章参照)
「ゆるしの秘跡」は、「罪人を招くために来た」とやさしくわたしたちを招いておられるイエス・キリストに出会うこの上ない喜びを与えてくれるものです。
備考
- 2013年3月30日 旧ホームページより転載
- この聖堂案内は、「ヒロシマの鐘」に過去掲載された記事です
- 2018年10月07日 欄間の写真を入れ替え
文書(ページ)情報
掲載日 | 2013年3月30日 |
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更新日 | 2018年10月7日 |
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推進・区分 | 世界平和記念聖堂 |
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編集者 | web管理者(竹内) |
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