47 現代世界における結婚と家庭(現代世界における教会に関する司牧憲章,2014年7月2日掲載)
カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 推進本部取組 / 第1の柱:平和
キーワード(索引語): カトリック中央協議会,家庭,現代世界憲章,祈り・福音の教え・信仰教育,第二バチカン公会議
最終更新日:2014年7月18日
公文書本文
47 現代世界における結婚と家庭(現代世界における教会に関する司牧憲章,第二部 若干の緊急課題,第一章 結婚と家庭の尊厳の推進,p.649-650)
個人ならびに人間社会とキリスト教社会の福祉は、夫婦および家庭の共同体の幸福な状態と密接に結びついている。したがってキリスト信者は、この共同体を高く評価するすべての人とともに、今日、この愛の共同体を推進し、生活を充実させようと邁進する人々に対し、またその崇高な務めを果たす夫婦と両親に対して、種々の援助が提供されていることを心から喜び、さらに、いっそうよい効果を期待し、またそれを促進するよう努力している。
しかし、この制度の尊厳がどこにおいても同じ明るさをもって輝いているわけではない。実際、一夫多妻主義、離婚の流行、いわゆるフリーセックス、その他のゆがみがそれを曇らせている。そのうえ、夫婦愛はしばしば利己主義、快楽主義、不正な避妊手段によって汚されている。さらに、現代の経済的、社会心理学的、および市民の条件が家庭内にもたらす混乱も小さくない。また世界のある地域では、人口増加によって生じる問題が憂慮されている。これらすべてのことによって良心は悩まされている。他方、現代社会の深部にまで達する変化さえも、それに伴う困難にもかかわらず、しばしばこの制度の真の本性を種々の方法で表していることから見て、結婚・家庭制度の力と堅実さは明らかである。
したがって公会議は、教会の教えのうちいくつかの重要な点にいっそう光を当て、結婚生活の本来の尊厳と崇高かつ聖なる価値を守り促進しようと努めるキリスト信者とすべての人を、照らし力づけたいと望むのもである。
出典(転載)元
- 第二バチカン公会議公文書 改訂公式訳(カトリック中央協議会)
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文書(ページ)情報
掲載日 | 2014年7月2日 |
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更新日 | 2014年7月18日 |
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推進・区分 | 第1の柱:平和 |
タグ(索引語) | カトリック中央協議会家庭現代世界憲章祈り・福音の教え・信仰教育第二バチカン公会議 |
編集者 | web管理者(竹内) |
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