世界平和記念聖堂の正面扉(中央)その2
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キーワード(索引語): ガイドライン,世界平和記念聖堂,主の平和
最終更新日:2013年9月9日
世界平和記念聖堂正面の扉の最上部には、翼をひろげた鳩のシンボルがあります。鳩は「聖霊」のシンボルです。
(マルコによる福音書1章9-10節)
「聖霊」は、すべての生き物にいのちを与える神の息吹です。
彼らは息絶え元の塵に帰る。
あなたは御自分の息を送って彼らを創造し
地の面を新たにされる。」
(詩篇104:29-30)
人間が造った一発の原子爆弾の投下によって、一瞬のうちに廃墟となった広島の町にとって、「地の面を新たにする聖霊」の働きへの信頼は、再生へ向かっての大きな希望のメッセージです。
(エゼキエル書37章5節)
枯れた骨を生き返させる「聖霊」の力は、原爆の犠牲となった人々にとっても、彼らの永遠の安息を祈る人々にとっても、大きな慰めのメッセージです。
「炎のような舌」が鳩から降り注いでいます。「聖霊降臨」の場面を想像させます。
(使徒言行録1章3-4節)
「炎のような舌」としての聖霊が弟子たちの上に降り、ほかの国々の言葉を語る恵みが与えられました。
群衆は、「自分の故郷の言葉が話されるのを聞いた」のです。
これは「バベルの塔」によって混乱させられた言葉の再統合であり、新たな共同体の成立を示唆するといわれています。
創世記11章は、人類が「天まで届く塔のある町を建て」自らの力を誇示しようとする計画を、神が言葉を混乱させることによって妨害し、統一が失われたというエピソードを伝えています。
「炎のような舌」は「12」あります。イエス・キリストの12人の弟子の上に降ったのです。
12人の弟子は、神の民を構成する太祖ヤコブの子孫に由来するイスラエルの12部族に対応し、「新しい神の民」を象徴しています。
「鳩」と「舌」の構図は、「新しい創造」と「新しい神の民の誕生」を告げています。
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備考
- 2013年3月26日 旧ホームページより転載
- この聖堂案内は、「ヒロシマの鐘」に過去掲載された記事です
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文書(ページ)情報
掲載日 | 2013年3月26日 |
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更新日 | 2013年9月9日 |
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推進・区分 | 世界平和記念聖堂 |
タグ(索引語) | ガイドライン世界平和記念聖堂主の平和 |
編集者 | web管理者(竹内) |
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