世界平和記念聖堂の内陣の正面の壁にあるモザイク

カテゴリー(記事区分): 教区取組 / 推進本部取組 / 第1の柱:平和 / 世界平和記念聖堂

キーワード(索引語): 
最終更新日:2016年7月11日

mcwp_20130316-080

世界平和記念聖堂の内陣の正面の壁にはモザイクの「再臨のキリスト」像が描かれています。

ほとんどの聖堂には十字架か復活者キリストの像が置かれていますので、この「再臨のキリスト」像は極めて稀のことです。しかし、「再臨のキリスト」こそ、世界平和記念聖堂に最もふさわしく、献堂の精神を強くアピールしているように思います。

1945年8月6日、広島の街は人類史上最初の原子爆弾によって灰塵に帰しました。廃墟と化した広島の街に犠牲者の永遠の安息と恒久平和を祈願して聖堂が建立されました。

「再臨」とは神が歴史に介入し、神の支配を確立し、救いを完成する時への希望にあふれた信仰です。それはメシアであるキリストによって実現されます。

全被造界の歴史はたとえどんなに悲惨で不正に満ちていても、最終的終末に向かって、キリストの「再臨」の日に向かって進んで行きます。その日には「神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとく拭い取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」(ヨハネの黙示録21章3-4節)「見よ、私は万物を新しくする」(同21章5節)と宣言する「再臨のキリスト」はまるで世の終わりが到来したかのような未曾有体験をした広島の町の人々に未来への希望を与え、苦しみや悲しみを癒し、新たな勇気を燃え立たせ続けています。

モザイク像は、当時の西ドイツアデナウアー首相から送られました。1962年完成。

備考

  • 2013年3月26日 旧ホームページより転載
  • この聖堂案内は、「ヒロシマの鐘」に過去掲載された記事です

その他写真

Photo by 室崎 寿
Photo by 室崎 寿
Photo by 室崎 寿
Photo by 室崎 寿

このページにある写真・イラストの使用(他媒体含む転載・改変・配布・利用等)は下記の範囲のみ許可します

by-nc-sa
  • 表示・・・著作権者名の表示をしてください
  • 非営利・・・非営利の場合のみ使用できます
  • 継承・・・改変等した場合は、付与するライセンスを「表示・非営利・継承」のみで継承しなければなりません

著作権者名はいずれかの表記をお願いします。「カトリック広島司教区」,「平和の使徒推進本部」又は「カトリック広島司教区平和の使徒推進本部」

なお、著作権名(「平和の使徒推進本部」等以外)が表示してあるものはそのまま継承してください。


 

文書(ページ)情報

掲載日2013年3月26日
更新日2016年7月11日
閲覧回数4,240 Views
推進・区分世界平和記念聖堂
タグ(索引語)
編集者web管理者(竹内)
次の記事
前の記事